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【マレーシア教育移住】生活費用はどれくらい?教育移住を成功させるために~現地採用のポイント解説~


こんにちは! KL-WING藤本です。

日本では今、子供の将来を考えて、マレーシアへの留学や教育移住を検討されるご家庭が増えています。
今はまだ単身の方も、マレーシアで働いた後、そのままマレーシアで結婚生活を送ったり、子供をもったりする可能性が、十分に有り得ることでしょう。

そこで、今日は『現地採用、配偶者と子供を連れて生活は可能か?』というテーマについて考えていきたいと思います。

モデルケースとして、世帯主(現地採用)+配偶者+子供一人(小学校入学前後)の家族が三人揃ってマレーシアで生活することを想定してみましょう。



1. 結論としては「普通に考えたらかなり厳しい」


私も残念なのですが、無責任なことは申し上げられません。

一人暮らしであれば、現地採用の収入のみでもゆとりをもって暮らしていけますし、しっかり貯金をしている方も多いのです。

しかし、自分だけでなく、配偶者と子供の衣食住、そして何より子供の教育費を賄っていくとなると、なかなかに難しい、というのが現実でしょう。


2. その理由 → 収支をざっくり予想すれば一目瞭然


 単身の場合の収支については、過去ブログをご参照いただければと思います。
【6年住んで分かった】マレーシア物価の事実を徹底解説

1リンギ=30円として計算した場合、
平均的な現地採用の方の一か月の給料は一般企業7000リンギ(21万円)。
コールセンターで8000リンギ(24万円)ほど。

マレーシアでは日本語ネイティブであることが評価されるので、
同じお仕事を日本でするよりお給料が高くなります


そこから、税金を引いた手取りが7675リンギ(23万250円)(扶養控除等については要確認)。

単身の1か月当たりの支出を約4000リンギ(12万円)として、三人だからと単純に3倍するなら、12000リンギ(36万円)となり、完全にアウト。

家賃や食費や光熱費など重複するものもあるので、「三人だけどかかるお金は2倍」と考えるなら、支出は8000リンギ(24万円)となりますが、これでも赤字。

家賃を抑え、ローカルのスーパーで買い物し、自炊中心で質素に暮らすとして、「三人だけどかかるお金は1.5倍」と考えるなら、支出は6000リンギ(18万円)。

ローカルのスーパーやマーケット、野菜や果物がお求めやすく、嬉しい!!

その場合、手元に残るお金は7675リンギ-6000リンギ=1675リンギ (5万250円)ほど。

そこから更に、教育費、交際費、貯金、一時帰国の飛行機代などを捻出していくことになります。

華やかな生活ではない、というのはご理解いただけることでしょう。

以上が「普通に考えたらかなり厳しい」「収支をざっくり予想すれば一目瞭然」と私が考える根拠でした。


3. しかし、教育の選択肢は幅広いので望みはある

 

とは言え、マレーシアでの「教育の選択肢」は日本とはだいぶ異なります。

この記事の趣旨に則り、「何となく学費が抑えられそう」と思われる順番に見ていきましょう。

ただし、私の狭い見聞の範囲内であることはご承知おきくださいませ。

 


 ①マレーシアの公立学校には基本的には入学できない


マレーシアにももちろん公立小学校はあるのですが、外国人は特別な場合以外、入学できません。

仮に入れたとしても、マレー系、中華系、インド系の学校に分かれており、各人種の言語で授業が行われますし、マレー語が必修で、日本人の子供にはハードルが高いことが多いです。

よって、マレーシア在住の日本人の子供の多くが、日本人学校、またはインターナショナルスクールに通っています。



 
 ②自習

パソコン1台あれば自分で学べてしまう時代でもあります


本記事でモデルケースとして想定している小学校入学前後のお子さんには難しいかと思いますが、もう少し大きくなっていれば、インターネット等で自習できる場合もありえます。

もちろん、お子さん自身の学習意欲や自制心、保護者のサポート能力等が問われますし、リアルな友達が欲しくなることもあるでしょう。

しかし、一人で自由に学びたいお子さんには福音かもしれません。



 
 ③家庭教師(オフライン、オンライン)


学びたい内容によって、現地の家庭教師の先生に直接教えてもらう、またはオンラインで習う、マレーシア在住の日本人を見つけて直接教わる、日本のオンラインのサービスを利用する、はたまたマレーシアでも日本でもない国に住んでいる先生からオンラインで学ぶ、それらをミックスする、といったことが考えられます。

 
 ④ホームスクーリング

マレーシアでは学びの自由が広く一般に認められていて、
「不登校」という言葉もないそうです


マレーシアでは、自宅や、学校以外の場所で学びを進めることが、ホームスクーリングと呼ばれています。

形態は、自宅で学ぶ、数百人の生徒を擁する私塾のような場所で教えてもらう、ビデオ学習、1対1、1対大勢など、実にさまざま。

教育方法も英国式・米国式など多様です。



 
 ⑤日本人学校


クアラルンプール、ペナン、ジョホール、コタキナバルにあります。

クアラルンプール日本人学校は、正式名称を「在マレーシア日本国大使館付属クアラルンプール日本人会日本人学校」といい、私立の学校で、学費がかかります。

今、公式ホームページで確認したところ、毎月の授業料は1300リンギ(4万2000円)とのことでした。

教員は日本の公立学校から派遣され、希望者が倍率の高い試験を突破して赴任するため、「熱心で優秀な先生が多い」とよく耳にします。

日本の指導要領に則って、日本語で、日本の文化も含めて教えてくれます。

お子さんの英語力に不安があったり、将来的に日本で進学や就職することを希望していたりする場合に、有力な選択肢と言えるでしょう。

 
 ⑥インターナショナルスクール

色々なお友達の中で、英語だけでなく、多様性を学んでくれたら嬉しいですよね


学費が低めの学校で月に4万円以下から、高めの学校では月に15万円以上まで。

学年が上がるにつれて一年に5~10%くらいずつ学費が上がっていくことが多いです。

学費の幅も広く、教育方法も多種多様で、選ぶのが困難に思われるほどです。


以上、非常に簡単ではありますが、マレーシアにおける「教育の選択肢」について述べました。

あくまでも、個人の狭い見聞の範囲内であることをご理解いただき、更に詳しくは、教育移住系のサイトなどで研究されることをお勧めします。


4. その他の収入や蓄えがあれば尚良し


仮に生活費や学費を低く抑えられたとしても、毎月カツカツでは精神的な余裕がなくなり、せっかく移住したのに辛い日々になってしまいかねません。

配偶者も何らかの形で働く、祖父母に援助をお願いする、いま住んでいる家を賃貸に出す、株式投資で配当金を得る、移住の期間を限定し貯金を取り崩す等々、色々な可能性を考えてみましょう。

それらがあれば、日々の暮らしにゆとりが生まれ、前向きな気持ちで過ごしたり、教育の選択肢を広げたりできるだろうことは、論を待ちません。

またマレーシアでは住み込みのメイドさん、ベビーシッターさんも気軽に雇うことができて家事や子育てのサポートもしてもらえます。キャリアを優先したい場合そのようなサービスを活用するのもよいでしょう。

なお、確認しておくべきルールとして、外国人としてマレーシアに滞在する上で守らなくてはならない労働に関する法律や、日本の税制、現地採用される会社の内部規定などが挙げられます。

例えば、帯同ビザ保持者のマレーシアにおける就労は認められておらず、配偶者がマレーシア国内の仕事をする場合は、帯同ビザをキャンセルし、改めて就労ビザを取得する必要があります。



5. まとめ

放課後や土日にはコンドミニアムのプールで遊べます!


本記事のテーマは『現地採用、配偶者と子供を連れて生活は可能か?』でした。

結論を繰り返しますと、「普通に考えたらかなり厳しい」となりますが、

「家計の工夫の余地はある」「教育の選択肢は狭まるが、お子さんの特性によっては逆に良いかもしれない」「その他の収入や蓄えがあれば尚良し」と言うこともできるでしょう。

現地採用でも高給な求人はありますし、スキル次第で昇給、昇格が期待できます。マレーシア国内で経験を積んでから、転職で給与額を上げる、より高いポジションに就くといったことも可能です。

ご参考までにマレーシア現地採用の年収の相場をご紹介します。
マレーシア現地採用の年収はどれくらい?年収が決まる要因と職能別相場を解説


教育の選択肢も幅広く、お子さんに合うローカルインター校や、自分のペースで学べるホームスクールや、親身になって教えてくれる先生が見つかるかもしれません。

ご自身のキャリアプラン、配偶者のお考え、お子さんの特長や希望などなどについて、ご家族でよく話し合って、長期的な視点で仕事や学びを選んでいけると良いですね。


KL-WINGではお仕事に関するサポートはもちろん、現地生活に関するアドバイスも行なっておりますので、少しでもマレーシア就職に興味のある方はKL Wingのページより会員登録をお願いします。

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