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【マレーシア・現地採用✕教育移住】経験者にインタビュー♪


こんにちは、KL-WING 藤本です。

近年、注目を集めている「教育移住」。

お子さんのいる方はもちろん、若い方の中にも「今後のために知っておきたい」という方が多くいらっしゃることと思います。

「教育移住」は一部の富裕層のためのもの、と捉えられていた時代もありました。

しかし、最近では、現地採用枠への転職によって実現する方も少しずつ増えてきています。

今日は経験者の方へのインタビューをすることができましたので、その内容をご紹介します!



以前、他の経験者の方にインタビューした際の内容は、こちらをご覧ください。




コイケシホさん(仮名)のプロフィール


【年齢・性別】  30代女性

【家族構成】   ご本人、娘さんお2人(小学校低学年と小学校中学年)、お母様

【学歴・職歴】  大学卒業後、小学校教員として約10年間勤務

【英語レベル】  日常会話程度

【その他の資格】 教員免許、心理カウンセリングスペシャリスト資格、

         チャイルドコーチングマイスター資格、普通自動車運転免許

【過去の海外経験】大学在学中に2週間の語学研修(インド)

         同じく2週間の課外研修(ミャンマー&マレーシア)

         卒業後、旅行でフランス、ハンガリー 

【在馬歴】    約3年


① 海外移住のきっかけはどのようなことでしたか?




長女の個性に、日本の教育が合わないのではないかと考えたことがきっかけでした。

長女は一歳半から二歳半までは英語保育のナーサリーに通っていました。

そこでは、外国の先生との触れ合い、イベント、ドイツ人の同級生とのかかわり、お昼寝のあとのアルファベットの勉強など、全てが刺激的で長女にとってはとても楽しかったようでした。

その後、都合により別の認可外保育園に転園しました。

そこでは、日本の横並び教育になかなか馴染めず苦労していました。

本人が何か楽しみを見つけ、興味をもてるように、リトミックや知育教室に行ったりしていました。

そんなある日、長女が「英語で勉強がしたい」と言いました。

ナーサリーを退園後も、ネイティブが教えてくれる英会話教室に通っていたので、英語を使って外国人と話す楽しさが本人の中で芽生えていたようでした。

長女が特定のことに興味を持ってくれたことが嬉しく、英語で学べる環境を考え始めました。







そんな時、縁あって高校の先輩を紹介していただく機会を得ました。

その方は40代の女性で、ハンガリーで10歳になるお子さんを育てており、お子さんはプロのバイオリニストとして活躍しているとのことでした。

長女が5歳になっていた2019年の12月、私はその方の招きで、一人、ハンガリーのお宅を訪問し、暮らしや子育てについてお話を伺うことができました。

彼女やお子さんが、暮らし方、学び方、働き方などを、多くの選択肢から選び取っていらっしゃる姿にふれ、私の視野も大きく広がりました。

その時に言われた「海外移住してみたら?」という言葉は私の心に深く残りました。



それまで、私は小学校で教員として約10年、働いていました。

現状の学校現場を知っていたからこそ、日本の小学校ではなく、長女の「好き」や「らしさ」を思い切り伸ばしてあげられる環境に身を置いてみようと思いました。



② なぜマレーシアを選ばれたのですか?


世界中の国を検討しましたが、学費を抑えられることや、治安が比較的良いことが決め手となりました。

コロナの際にも、マレーシア政府の対応は、迅速なMCO(活動制限令)の発表など、他の国々と比べてしっかりしていると感じました。

また、私の場合は、学生時代に東南アジアについて研究するサークルに所属していたこともあったので、地域に馴染みもありましたし、既に移住している先輩が数名いらしたことも、安心感につながりました。





先輩に、お子さんが通っている幼稚園について伺ったところ、とても魅力的だったことも、決断の後押しとなりました。

「子供達の幸福のために一人一人を大切にする」という教育方針や、英語・中国語・マレー語の3言語を学べる教育環境などについて知り、次女を是非そちらに通わせたいなと思いました。





③ 今のお仕事はいかがですか?



外資系のBPO企業で、カスタマーサポートの仕事をしています。

日本のお客様と、電話やチャットでやりとりをしています。

社内の技術職の方と話す時は英語も使います。


お客様に合わせてお伝えする、という点で教員としての経験が生きていると感じます。

お客様に喜んでいただけると、とても嬉しいです。


マレーシアでのお仕事は、欧米のような英語レベルが求められることも少ないので、外国人の私達でも日本語を活かしながらできるお仕事もあります。

昇格、昇給のチャンスもあるし、成績次第ですが、ボーナスもいただいています。

現在の勤務先は、私の就労ビザと娘達の帯同ビザだけでなく、私の実母の帯同ビザの手続きもしてくれました。


更に、子供の医療保険や住宅手当なども付けば最高なのですが、それは求人に依るのかなと思います。



④ マレーシア転職が決まるまでの流れや、転職活動期間について教えてください。



複数の人材紹介会社に登録したり、知人に紹介していただいたりして、10社受け、3社通り、そのうちの1社に就職しました。

通った3社のうち、2社はシフト制、1社は日勤でした。

仕事と子育ての両立のしやすさを考え、日勤の仕事を選びました。

勤務は8:00から17:00まで、土日は休みです。

転職活動期間は半年くらいで、全てオンラインで完結しました。

また、コロナ禍だったこともあり、渡馬までの9ヶ月間は日本で在宅勤務をしていました。



⑤ マレーシアで働くために必要なのは何だと思われますか?



柔軟性ではないでしょうか。

職場の体制が告知から一週間後に変わるなど、色々なことがあり得るので、日本に基準を置かないことが大事だと思います。





⑥ 移住後の生活はいかがですか?



移住前はもちろん不安もありましたが、私には合っていたようです。

マレーシアは多民族国家なので、ここに住んでいるだけで、色々な人種や民族の方に出会ったり、様々な文化に接したり、バリエーション豊かな料理を味わえたりする機会が増えることが、大きな魅力だなと感じています。

あと、「困っている人がいたら助けよう」という雰囲気があって、「優しい人が多いな」と感じます。

例えば、先日、バスの中で乗車カードがなくて困っている旅行者がいたのですが、ヒジャブをしている女性がバスの後ろの座席から大きな声で「乗車カードあるよ」と声をかけ、「私、2枚持っているから持って行っていいよ」と言ってあげていました。

日本ではそのような場面に遭遇したことはなかったので驚きました。

また、フレンドリーだなとも感じます。

例えば、家族でレストランで食事をしている時に、隣りのテーブルの人達が笑顔でメニューについて教えてくれて、一緒に話せたり。

自然なコミュニケーションを楽しめるなと。

食べ物も多様性に溢れていて、しかも、日本食が簡単に手に入るのが良いです。

やや気になるのは、トイレとか、衛生面くらいでしょうか。





⑦ 休日はどんなふうに過ごしていますか?



子供達を連れて、お友達家族に会いに行ったり、プレイグラウンドに行ったり、日本人会の図書館に行ったり、コンドミニアムのプールで遊んだり、色々です。

今度の長期休暇には、今まで意外と出来ていなかった、マレーシア観光をしようと計画中です。

中華系の寺院、イスラム教のモスク、ヒンドゥーのバトゥ洞窟、その3つは必ず回りたいなと思っています。




⑧ お子さんの様子はいかがですか?



長女は5歳になる2019年9月(コロナ禍前)、日本在住のまま、マレーシアのインターナショナルスクールをオンライン受験し、入学後、オンラインで授業を受け始めました。

コロナ禍や、私の転職活動を経て、2021年4月に家族で渡馬でき、長女がやっと学校の先生や友達と会えた時には、お互いにすごく大きな感動がありました。

学校生活にもすぐに慣れました。

一学級の人数が15人以内と少ないのが、長女だけでなく、多くの子供にとって良いと感じています。

英語は、友達や先生とやりとりする分には問題ないのですが、語彙を増やしたり、文法力を高めたりするために、ESL(English as a Second Language 第二言語としての英語)の授業を受けています。

個別の指導を受けることで、英語の力を定着させ、伸ばすことが出来ています。

今年は学校で国際的な英語テスト(Hippo English Language Olympiad)と、算数テスト(Kangaroo Math Competition)にも初めてチャレンジしました。

親としては、結果云々よりも、長女自ら「トライしたい」と言って、進んで挑戦できたこと、次の目標を立てられることが、本人の成長につながるなと嬉しく思っています。

その他、学校の第二言語の授業については、低学年では中国語、中学年からフランス語を選択しました。

昨年度末には、トロフィーを2ついただきました。

1つはフランス語のクラスで一番の成績を収めたこと、もう1つはクラスモニターという学級のリーダーを務めたことを、それぞれ表彰するものでした。

日本の保育園には合わなかった長女ですが、マレーシアのインターナショナルスクールでは充実した時間を過ごせているようです。

今は友達との関係で悩んだりもしているようですが、それも成長している証拠なので、大切な経験として、一緒に乗り越えていきたいなと思っています。




次女は、日本の保育園から、マレーシアの幼稚園に転入しました。

現地の親御さん達からも人気の高い有名な園だったようで、期待以上に素晴らしく、教職員の皆さんが「一番の教育環境は教師自身」というモットーを体現されていると感じました。

園長先生が次女が日本から来たことをとても喜んでくださったり、担任の先生が言葉の理解が十分でない次女に寄り添ってくださったり、バスの運転手さんが次女のことをいつも気にかけてくださったり。

言語については、コロナ禍で年度途中からの通園であったため、3言語を習得し切ったというわけではありませんが、今でも中国語やマレー語を聞いたり話したりすることができます。

英語に関しては、インターナショナルスクールに入学後、半年以内にぐんとスピーキング力が伸び、今では姉妹の会話や喧嘩も英語でしています。



日本人としての国語力も身に付けてほしいので、毎日、読解のワークブックと、漢字の練習も続けています。

大使館でいただける日本の教科書も有り難いし、Kinokuniyaなどでワークブックを買うこともできるし、今はインターネット上の無料のプリントを家で印刷して使うこともできるし、本当に助かっています。




⑨ 現地採用のお仕事のみでインターナショナルスクールの学費を払っていくのは大変なのではないかと想像しますが、そのあたりはいかがでしょうか?



元パートナーからの養育費を学費に充てています。

一人月5万、二人で月に10万円はかかりますが、日本で私立の小学校に入れたり、塾や習い事に通わせたりしたら、そのくらいはかかるので、納得しています。

また、実母が長年勤めた職場を定年退職後、一緒に来てくれて、家事や育児に協力してくれているので、とても感謝しています。



   

⑩ 将来の夢や目標を教えてください。




マレーシアにいると、人種や国家や人と人との間のいわゆる「格差」を目の当たりにします。

「『自分だけの幸福』もなければ、『他人だけの不幸』もない」と感じる場面が、日本にいる時以上に多いです。

未だ戦争や自然災害が絶えない世界に生きる子供達には、「自分も周囲も共に幸せになっていく中に真実の幸福がある」という人生の指針通りに、自分も周りの人も幸せにできる力をつけ、世界の平和を実現していく人になってほしいです。

もちろん、子供だけでなく、私自身も語学力を高め、人種を超えて沢山の人と対話できるようになっていきたいです。

マレーシアでの一日一日を大切に過ごす中で、確実に力をつけ、大きな目標に向かって進んでいくこと。

それはとても大変ですが、人生に深みが増している実感があって、楽しいですね。





⑪ これからマレーシアでの「現地採用✕教育移住」を目指す方にアドバイスをお願いします。




移住したことによって、子供により広い世界を見せたり、「人と違って当たり前」という価値観を大きく育てたりすることができているなと感じます。

子供にとって忘れられない経験になるし、自分で人生を選択できる年齢になった時に、選択肢が増えると思います。

一年だけでも価値があると思うので是非、とおすすめしたいです。



インタビューを振り返って


コイケさん、ありがとうございました!!

お子さんが伸び伸び学べる教育環境を求めて、様々な困難を乗り越え、道を切り拓いていらっしゃることに、深い感銘を受けました。

また、高い理想を手放さず、しかも地に足を着け、生活を楽しんでいらっしゃるご様子が、とても印象的でした。

読者の皆様にも何かしらご参考になるところがあればと思います。

KL-WINGではお仕事に関するサポートはもちろん、現地生活に関するアドバイスも行なっております。

少しでもマレーシア就職に興味のある方はKL Wingのページより会員登録をお願いします。

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